沼のはじまり 修羅天魔 髑髏城の七人 season極
最近、劇団新感線という劇団にはまっています。とは言ってもまだ新参者のはしくれですが。
なので今回は私がはじめて観た新感線作品について書こうと思います。
その名も『修羅天魔 髑髏城の七人season極』
探したら大元(日記)のほうにもばっちり残ってました!
あの頃は劇団新感線なんて名前くらいしか知らず、観ようと思ったきっかけはまわる舞台何それ楽しそう!からでした。
せっかくだからこけら落とし(season花)公演を観たかったのですが、その頃は有給欲しいですと気軽に言える立場にはなく、加えてシフト制+夜勤ありの業種のため、公休なのに電話がかかってきて出勤、別日に代休なんてこともしばしば。
そんな状態で1万越えのチケットを買うのはなかなかの冒険でした。
そんなこんなで花鳥風月を見送り、極だけ観に行くことに。
ネタバレは極力見たくない派だったので、公式ホームページも開かずにいたのですが、怖いもの見たさ的な感じで既に舞台を観た人の感想とかを薄目で追っていたら気になる情報を見つけてしまい…。
何でもseason極は他のseasonありきの作品だから、他seasonを観ていたほうが楽しめるよ!的な。
まじか…。あらすじすら知らんのだが…。
結局最後まで前情報は入れずに臨みました…。
こっからは当時の感想。素人の感想なのでまとまりがないですが自分が楽しいだけの感想なのでご容赦を。
『修羅天魔 髑髏城の七人season極』 感想
日時:2018年5月14日 マチネ
豊洲までの道のりが遠い…。
駅に降り立ってみたら思いのほか未開の地っぽくて驚いた!
でも演劇という非現実世界の中に浸るには、こういう殺風景な場所にあるほうが没入しやすかったりするのかも!
髑髏城の七人なんてタイトルなので、単純に考えて7人の登場人物が髑髏城なりに行く話なのかな〜なんて思っていたら、主要キャストの名前は8人出てるんですよね。
もしや、1人は途中で脱落するのか?
志半ばで死んでしまって残りの7人が本懐を遂げに行く!みたいな?
予想の結果は当たらずも遠からずでしたが。
座席がまわるってどういうことかな〜と思っていたら文字通りでした。座席がまわると同時に映像も動くし変化するからよくわからなくなってくるけどなんだか楽しい!
もちろん劇場の構造だけでなく本編も面白かったですよ!
立っているだけで絵になる人間っているんですね…。
個人的にはお目見えのときの派手な衣装よりも、普段の白い着物スタイルのが好みでした!
ほかのseasonを見てないので比較ができないのですが、信長を巡る話っていうのは全season共通なのかな?
シリアスとコメディのバランスがおかしいけど、違和感なくみられる演出がすごい…。
隣で人が死んでるのに話が普通になされてたりとか。
信長(この時点では真か偽かわからない)と太夫の8年ぶりの邂逅シーンは何故だかドキドキそわそわしてしまった…。
この2人(正確に言うと3人)の何とも言えない関係(確か劇中では拗れた関係って言ってた)が言語化できないんだけどいい!
そして夢三郎(夢虎)がだいぶ化け役だったなぁ。
天魔王の子息設定おいしい。
てかお前、7人の中に入ってないのかい!
でも天魔王にとっては血が繋がってても駒の1つなのか。救われないなぁ。
太夫が信長を信長ではないと判断した理由が切ないけど、太夫にとっては踏ん切りがついてよかったのかも。
だけれども天魔王がそういう解釈をしたってことは、側からみたら2人はそんな関係に見えたのかな。
最終的に天魔王のやりたかったことがわからなかった…。
天下統一はまあわかるとして、その後ろの野望みたいなものがみえてこなくて…。
でも最後はこの7人で明日に向かって生きていこう!って風向きまでに再生できたのがよかった!
そういえば以前友人が、劇団新感線は最後はハッピーエンドで終わる脚本しかやらないんだよ〜と言っていたのですが、この情報信じていいのか?
まだ1作品しかみてないからわからん…。
この観劇で新感線にはまったのですが、なんだかんだでその後は観る機会がなく、今年に入ってやっとこさほかのseasonを拝むことができたのですが、それはまた別の記事で。