避難所

目標は細く長く

はじめて配信上演を観たのにそれどころじゃなかった話

語彙力がなさすぎてタイトルが思いつかない…。

まあ書いてあるままなのですが、はじめて配信上演を観ました。

いままで特に理由もないのに、何かやだなと思って敬遠してました。

みなさんそうだと思いますが、現在の情勢柄・仕事柄なかなかお芝居やコンサートに行けない生活をしていると、フラストレーション溜まりますよね。かく言う私も昨年の11月に観た舞台を最後に劇場には行っておらず、もうこの際生でなくてもいいから演劇を浴びたいと思っていた矢先にあの配信を見つけてしまったんです。






「ミュージカル スリル・ミー」オンライン配信上演






前々から観てみたいなーと興味を持っていた舞台ではあったのだけど、まあチケットは取れなかったし、次も再演やるといいなぁくらいに思っていたのです。そしたらこのタイミング。

本当は3ペア配信全部観てみたかったのだけど、29日は普通に仕事だったので断念し、30日の分だけ購入。

舞台は前情報(ストーリーとか時代背景とか)入れずに観るのが好きなので、何も知らない状態で臨んだんだけど…。






どうしよう…。情緒がぐちゃぐちゃで情報が整理できない…。
以下はあくまでも一個人による感想の吐き出しなので、時系列とかバラバラで脈絡ありません。

これは2人芝居じゃないと表現できないよね。だって他者が入り込んでどうこうできないもの。

序盤、「私」から「彼」への片想いつらいなーと思って観てたら、「私」に負けず劣らず「彼」の「私」に対する気持ちの向け方が遠大だったので誤解だった良かったねーと安心していたんです。

そしたら「私」が人の皮を被った怪物でもうどうしたらいいのか。

どこからどこまでが、「私」による計画による演技だったの?わたしは凡人なのでわかりません。誰か教えてください。

「彼」の「私」に対するそっけなさとか意地悪な言動の裏に見え隠れする優しげな目線とか慈しむような仕草に気を取られすぎてしまって、「私」がそういう方向に進むとは予想外でした。

思えば初期の頃から「私」は一見一途で無邪気そうにみえて、悪びれずに人を騙して「ごめんね」って妖艶に微笑むようなイメージはあったんだよね(あくまで個人的な意見です)。
まあ一途はあながち間違ってなかった。

「彼」が自らが持ち得る魅力を余すことなく「私」に発揮し、「私」はそれを享受していたけど、そう仕向けたのも「私」の計画だったりはしないよね…。

話は変わるんですが、「彼」が子どもを言葉巧みに誑かして車に乗らせる場面が怖すぎて(見せ場のひとつなのに)直視できませんでした。わたしが子どもだったら逃げる…。

話戻って、こんなクソ重すぎる2人の感情のぶつけ合いに巻き込まれた観客はどうしたらいいの…。

これは確かに3ペア配信観比べしたかった〜(夜勤だったんだよ〜)。

配信でこれだけダメージ食らうってことは、これを劇場で浴びた人々果たして無事だったのだろうか…。

そういえば本編で「私」の名前は言及されてたけど、「彼」の名前は明かされなかったよね?
ここぞというときに名前呼びする「彼」はずるい…。

ちょっとメタっぽい妄想になってしまうけど、「私」が「彼」に抱く執着心?独占欲?が、本編で「彼」の名前が明かされない理由(彼の名前は自分だけが知っていればいい=観客にも教えない)だったりしたら熱いな〜と思ったけど、わたしの考えすぎですねすみません…。


結局、配信について諸々書こうと思っていたのに、彼らに当てられすぎてそれどころではなくなってしまいました。

初めての配信だったけど、奇跡的に映像の乱れもなく、かなり没入できて楽しかった〜。

次の再演の時はチケット本気で取らなきゃと決意したけど、きっとおんなじ状況に陥っている方々が沢山いそうでいまから震えています。
でも観たいよう、怖いものみたさの精神…。